ロレックス ミルガウス アンティーク

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MILGAUSS

ミルガウス

1954年(一説には1956年)。ロレックスは強い磁場の存在する職場で働くエンジニアや科学者に向けてミルガウスを発表する。究極の実用時計を目指し続けたロレックスにとっても、いかにして磁気からムーブメントを守るか、というテーマは興味深いものであったに違いない。ブラック・ハニカムダイヤルにドルフィン型長短針、稲妻型秒針、回転ベゼル。特製のヒゲゼンマイを与えられ、非帯磁性のインナーケースで守られたムーブメント。全てに渡ってスペシャルであったファーストモデルは、その特殊さからか今となっては幻となっている。そして1960年代の半ばには全面的なブラッシュアップを受けたセカンドモデルRef.1019登場。残念ながら稲妻型秒針をはじめとするファーストモデルの特徴的な意匠の数々は失われたが、38ミリ径のマッシブな耐磁性2重ケースや文字盤の指し色に赤を用いたモダンな面持ちは、現代においても全く古臭さを感じさせない。近年のミルガウス復活により、これら旧ミルガウスを再評価する声が高まっており、Ref.1019も一層流通量が減少している。

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