FRANCK MULLER / 歴史
スイス時計界の風雲児フランク・ミュラーと宝飾技師でありケースメーカーを率いていたヴァルタン・シルマケスよって1992年に設立された「フランク ミュラー ウォッチランド社(当初はテクノウォッチ社)」。設立からわずか20数年で、名だたる老舗時計メーカーに匹敵する存在となりますが、この短期間での成功は、買い手からの支持がなければ実現しません。それは、フランク・ミュラーが新しい発想を生み出していくのと同時に、スイス時計の宝とも言える過去の発想にも精通している事にあります。過去の遺産と彼の独創性は自由自在に交わり一つの時計となってファン達を魅了するのです。
FRANCK MULLER / 原点
ブレゲの再来とも言われるフランク・ミュラー。彼は1975年、ジュネーブ時計学校に入学し3年間で履修するべき単位をわずか1年で修得。数々の賞を授与され、主席で卒業しました。卒業後、パン工房の2階を改築してオーダーメイドの時計工房を開始します。既に高い技術力が評判となっていた彼のもとには、著名なコレクターや博物館などから、パテック・フィリップなどの希少な時計修理の依頼が殺到しました。アンティーク時計の修理を通じて数多くの希少な時計を見る機会に恵まれた彼は、そこから過去の様々な発想を吸収していくのです。
FRANCK MULLER / 特徴
ブランドの象徴ともいえる「トノーカーベックス」は、フランク・ミュラーがオリジナルデザインした時計ケースです。その独特なフォルムは20世紀初頭の薄型トノーケースに3次元的なボリューム感を与え、そこから感じとれる既成概念に一切囚われない美的感覚や独創性、そしてデザインの美しさ・優雅さは、誕生の直後から多くのマニア達を大絶賛させました。また、古典的なブレゲ数字、ビザン数字などアンティーク時計の文字盤にインスパイアされたデザインを取り入れていることも大きな特徴です。